インドネシア語の単語について

今回はインドネシア語の単語について概観します。

特に、どのような種類の語があるのかを見ていきます。

基語と派生語

インドネシア語では、最も小さい語の単位を、kata dasar(基語:きご)[カタ・ダサール]といいます。

そして、基語に接辞を付けることにより、多様な派生語を形成します。

基語と派生語の例

基語

kata(語、単語)[カタ]

派生語
  • ber + kata → berkata(言う)[ブルカタ]
  • per + kata + an → perkataan(言葉)[プルカタアン]
  • meng + kata + kan → mengatakan(言う)[ムンガタカン]

基語に接辞を付けることにより、品詞や意味、機能が変わります。

基語は辞書の見出し語

多くのインドネシア語の辞書は、基語が見出し語になっています。

単語の意味を調べる際には、基語で辞書を引くことになります。

例えば、上記の例に挙げた mengatakan であれば、

基語である kata で辞書を引きます。

一方で、派生語からも調べられる辞書もあります。

当サイトの辞書も、派生語から意味を調べることができます。

辞書は、目的によって使い分けるといいと思います。

重複語

ハイフン(-)でつながれた重複を伴う語を、重複語といいます。

語を重複することにより,複数または繰り返しを表します。

重複語の例

基語 orang(人)[オラン]
重複語 orang-orang(人々)[オランオラン]

例外として、複数でも繰り返しでもない語があります。

oleh-oleh(お土産)[オレオレ]

 tiba-tiba(突然)[ティバティバ]

数は多くないので、学習を進めるうちに見分けが付くようになります。

複合語

2語以上の語で作られる語を、複合語といいます。

複合語の例

基語
  • kereta(車輪を持った乗り物)[クレタ]
  • api(火)[アピ]
複合語
kereta api(汽車)[クレタ・アピ]

イニシャリズム

略語のうち、1文字ずつアルファベットの発音をするものを、singkatan(略語、イニシャリズム)[シンカタン]といいます。

PT(株式会社)[ペーテー]

PTはPerseroan Terbatasの略です。

アクロニム

略語のうち、新たな単語として発音するものを、akronim(略語、アクロニム)[アクロニム]といいます。

ABRI(インドネシア国軍)[アブリ]

ABRIはAngkatan Bersenjata Republik Indonesiaの略です。 1998年の改革を経て、現在はTNI(Tentara Nasional Indonesia:インドネシア国軍)に改組されています。

今回はインドネシア語の単語について概観しました。

入門・初級では、特に派生語について学んでいくことになります。

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